愛犬の温もりを身にまとい、その思い出を身近に感じられたらというご希望から、ベスト・帽子・リストウォーマー・マフラー等、様々なアイテムにしてみました。
コリー犬は、毛足が長く、オーバーコートとアンダーコートの二重の被毛です。
白・茶・グレー・ベージュの犬毛を混ざり過ぎず点在させながら、コーディネイトし易いような糸を目指しました。
フェルト化が進んでいたので、一部その良さを生かしたのが、ちょっとごつっとした出方の白の部分です。
襟はへちま襟ですが、立てても使えます。
手紡ぎ糸の番手:2.049番手
使用糸量:241g
編み針:10号棒針
編み方:1段目は、表編み、裏編みを交互に。2段目は表から見ると表編みのみ(裏編みで戻ってくることになる)これをリピート。
編みあがり後、湯通しすると編地が横伸びするので、必ずゲージを取り、湯通し前と後のサイズを測りその比率を記録、計算して編み目の数を決定することが大切です。
以前、この模様編みで夫のセーターを編み、仕上げに湯通ししたら、MサイズのはずがLLサイズになってしまい、本当に涙が流れてきたことがあります。結局解いて計算しなおし編み直しました。
その貴重な経験以降、見本の試作は時間がかかっても丁寧で慎重にすることが、何よりも大切であり近道と肝に命じています。
毛質上、紡ぐとモヘアの様な起毛となるため、その起毛を抑るため紡ぎかたを変えて薄手のマフラーをつけました。ベストのボタンは全て形が異なります。
通常は、ボタン無しで前開きのままラフに羽織るように作っておりますが、今回は、寒さが厳しい時に便利なようにボタン付きに。(4個とも異なる形です)
濃茶の部分は毛足は短かったのですが細くふわふわだったので、セミウーステッド(空気を追い出しながら糸のふくらみを押さえ、起毛も押さえるため)に紡いでみました。
使用糸量:30g
色の異なる犬毛を丸・三角・四角のフェルトにしてブローチでアクセントを
思い出一杯の愛犬たちのふわふわ感触を残しておきたいなぁと思い、こんな形にしてみました。犬毛糸で編んだ犬毛ホルダーで、そのままの感触を包み込んで。
ポケットやバックに入れて持ち歩けるように、お守り袋を。犬毛糸で織りボタンは犬毛をフェルト化。その中に大切な犬毛を入れます。
左側はスラブ糸に。右側は、それよりも起毛を抑えるためにセミウーステッドに。
表情が違うのをお分かりいただけるでしょうか?
ガーター編みでフリーサイズ。
リストウォーマーも、あまり起毛していないほうが使い易いので、セミウーステッドの糸に。手首、足首両方に使えます。保温性があり、寒い冬は家の中でも簡単に着脱できて便利なアイテムです。
携帯ストラップは、いつでも身に着けられるアイテムとして。
ブローチは、遊び心でベストやマフラーに、その他コートや帽子にも使っていただけます。