手紡ぎの良さ、楽しさの究極を体感してみたいと思い、カーダーを一切使わず、ひたすらハンドミックス。紡ぐ前の準備に最も時間をかけた糸になりました。
様々な糸見本とスゥオッチ試作。同じ糸でも、編み針の号数が違うと、まるで風合いの異なるものになってしまうので、この工程に最も神経と注意と時間を費やすことになります。
同じ色の配分でも、混ぜすぎると全体に混ざり過ぎて、平凡な表情の糸になってしまいます。手間を惜しまず、時間をかけ丁寧に作業することで楽しげで個性的な表情の糸になってくれます。
白は、チェビオットのフェルト化した部分を生かしてみました。
この形の襟は、同じような形でも、襟幅・襟下がりの長さのバランスにより、かなり着易さや見た目が異なってきます。
たまたま、バランスの良いこの襟と同じデザインの綿セーターを着て遊びに来ていたので、その襟サイズを参考にさせて頂きました。
襟を立てると、また違った雰囲気になります。
使用原毛:メリノ・コリデール・チェビオット
紡いだ糸の番手:1.419番手
使用糸量:600g
編み:10号棒針使用(襟は6、7、8号棒針使用)