春になると、筍がにょきっと顔を出してくれるのが楽しみです。
亭主殿が「採れたよ~」と、毎朝チェックして掘り出してくれます。私のへっぴり腰ではびくともしません。
そんなに大きな竹林ではありませんが、小ぶりなのが70本程採れ、ご近所さんにもお裾分け。
地下茎で増えていくので、ひょっこり、水仙の真ん中や掘りにくい所から出現。
石垣を超えた敷地外にも筍さんは顔を出すようになり、散歩中の方から「出てますよ~」と声をかけて頂くことも。「敷地外なので、ご自由にどうぞー」と楽しいやり取りに、筍さんが一役かってくれています。
煮物、蒸し物、筍ご飯、天麩羅、穂先メンマ、穂先の味噌汁やお澄まし等にして、結構長い間楽しませて頂いております。
孟宗竹と真竹の二種類。孟宗竹は、太くて柔らかく、えぐみが少なく肉厚で、甘みがあるのが特徴。真竹は細長く筍も小ぶり。
両者の区別が分からず調べてみたら、節のリングの数が、孟宗竹はひとつで、真竹はふたつとのこと。
季節の恵みは、なるべく美味しいうちに食すと決め、冷凍保存は穂先メンマのみに。
冷凍庫に入れたら最後、時として私の記憶の奥底に追いやられる美味しい食材達に申し訳なく思い、季節の山菜類は、食べきることを念頭に置いております。

七夕の季節になると、毎年、近くの保育園の年長さん達が、七夕飾り用の竹を取りにやって来ます。
祭りの後、一枝ずつ家に持ち帰れるように、枝数が多いものをご所望です。
我亭主殿が伐採するのを園児たちがじっと見守っています。
長ーい竹を両側から皆で支え持ち、元気にお礼のご挨拶。嬉しくて楽しい時間です。
毎年、七夕祭りの写真と共にお礼のメッセージを頂いております。今年は、ひな祭りの時に、お茶会にご招待頂きました。園児たちが、茶道の先生の指導のもと、座り方、立ち方、抹茶の運び方など時間をかけて学び、この日に臨んだとのこと。
小さい時から、この様に、日本古来の文化を身近に体験できる環境は素晴らしいなと感じました。