桜が散り、葉桜になる頃、入れ代わる様に藤の花が咲きます。
我家の藤は、藤色ではなく、白の山藤。
花房はまるで葡萄の様。花は真っ白で大きくジャスミンのような高貴な香りがします。
藤の季節になると気温も上がり、朝一番に窓を開けるのが日課となります。
ふわっと優しい香りに深呼吸。



天気が良い日の午前中は、蜂さん達が沢山やって来ます。
蕾が固いうちは、丸くて体の大きなクマンバチじゃないと、蕾をこじ開けることができず、蜜の採取ができません。開花すると、他の小さな蜂さん達も蜜の採取に忙しくやって来ます。
クマンバチは、2匹が必ずペアでやって来ます。1匹がホバリングをして護衛。もう1匹が蜜の採取。
他の蜂が近づこうとすると、ホバリングしていた蜂が羽をブンブンいわせて追い払います。
初めてその光景を目にした時の衝撃は、今だに鮮明に覚えています。



夏の間、屋根をつたって蔓を何処までも伸ばそうとします。
夏の終わり頃から秋ぐちにかけ、幾つか淡いピンクの小ぶりの花を付けます。どうして大ぶりで真っ白な花がこの様な二番花を咲かせるのか不思議です?
鉢植えの薄紫の藤は、4年ほど前に我家に嫁いで参りました。
実家では、何十年も一度も花を咲かせたことがなかったのだとか。ところが、我家に嫁いで半年後に花を咲かせたのです。我家の環境が気に入って頂けたようで嬉しかったです。
我家に嫁がせるにあたって、鉢と土を変えたことで根の整理ができ、栄養も補給できたことが大きな要因ではないかと思っています。
早々に開花の連絡をして、花を愛でながら祝いのお食事会をいたしました。