南総文化ホール脇のコミュニティーセンターで変化朝顔の展示会が開催されている。
「変化朝顔」って何?初めて聞く言葉とお思いの方も多いと思う。そう言う私も、今年の4月にひょんなことから初めて知り、興味をそそられた。普通の朝顔の花弁はラッパの形をしている。しかし、変化朝顔は、劣性遺伝により花弁、葉、茎などの形態が変化して現れたものを言う。劣性遺伝と聞いてすぐにメンデルの法則という言葉は思い出したものの、詳細は思い出せず、結局、本のお世話に・・・。
それはさておき、私が一番興味をそそられたのは、「突然変異による特殊性」である。決して「劣性」ではない、その特殊性は私たち人間を含めた生物全てに通じるものだからだ。個性豊かなこれらの変化朝顔を見ていると、ちょっとはみ出し者の私は何だか勇気を貰った気がする。江戸時代には、変化朝顔の栽培が盛んに行われていたらしい。花弁は、獅子牡丹、撫子牡丹、糸柳細切れ牡丹など。葉は縮緬葉、蜻蛉葉、柳葉、笹葉など。変化朝顔は種取りができるものとできないものがある。子孫を残すには、大量の種まき作業と種の保存、この繰り返しの地道な努力を積み重ねなければならない。
こんなに素敵で未知の世界を体験させて頂いた会の方々に感謝です。
左の鉢の上部のアーチ型は、茎が肥大化したもの。このような出物はなかなかお目にかかれないのだそうな。
後ろに見えている鉢の大きさと比べて頂くと、その見事さがお分かりいただけるのではないかと思う。お見事です、トンちゃん!